象牙と琵琶(ゾートピア)
いろいろと調べていたら、
ワシントン条約締結国会議で、
象牙を使用する楽器について例外規定をつくり、
国外持ち出しを可能とする「楽器パスポート制度」が検討されているとのこと。
海外公演用の持ち出しマニュアルに繋がるのではと、
アフリカ日本協会の理事でいらっしゃる西原先生に会って
諸々お話を伺った。
まず楽器パスポート制度の創設は検討したが、
いずれにしても1974年以前の象牙パーツであることの立証が容易ではなく、
制度ができたとしても、
なかなか使えないのでは、と。
そこで、
長唄三味線の今藤政太郎先生を含め
「和楽器の未来を創る研究会」で象牙の代替品について研究している。
(いまのところ、その研究会に琵琶人はいないとのこと)
もっとも、まだ象牙に近づくには課題があるとのことです。
日本も、国際的な批判の中で、
10年以内に象牙市場閉鎖の可能性高い、
国内市場閉鎖が先か、
代替品の開発が先か、ですね。
代替品に関しては、
主に、撥や爪に使う三味線、筝の演奏家の方が危機感をもって取り組んでいるらしく、
誰か琵琶界からも、
「和楽器の未来を創る研究会」に参加して提言した方がよいんでしょうけど。
早ければ5年で、適法に琵琶(象牙あり琵琶)を買えなくなる。
象牙レス琵琶の取り組みは、急がねばです。
象と琵琶の継続可能な関係性を模索する、
これを琵琶界における象のユートピアをかけまして、
ゾートピパ(象と琵琶)と名付けます。
え、名付けるんです!そうなんです。
ゾートピアを目指して