クイーンズ・キャンビット
ネットフリックスのオリジナルドラマ
チェスの天才少女ベス・ハーモンが
男性優位のチェス界で、どんどん勝ち進むドラマです。
将棋漫画や将棋映画はたくさんありますが、
チェス映画を初めてみたので色々新鮮で
チェスは棋譜を自分でつけるのか、とか
引き分けの申し出や、
投了でクイーンを倒したり、
封じ手のあとにチームで検討会をしたり、
違いが面白い。
逆に、
多面指しや詰将棋(詰チェス)は同じようにあるようで、
神童が多面指しで大人を打ち負かすシーンは
将棋漫画でも割と使われるプロットですよね。
このドラマを見てると
将棋の棋士でも出てきそうなキャラがたくさんいます。
ロシアチームに
モジャモジャ頭の癖の強い元世界チャンピオンがいるのですが、
これは絶対に加藤一二三さんだろうな、とか。
革ジャンきて対局中も帽子をとらない
風来坊なキャラ、ベニー・ワッツは
そうね、佐藤天彦九段だろうか、
漫画のキャラでよければ
まさに氷室将介(『月下の棋士』の主人公)ですね。
当初のライバルで
途中からよきアドバイザーになる
理論派のハリーは、
伊藤匠四段がおすすめです。
最強の、生きるレジェンド、ボルコフは
これが難しい。
将棋漫画とかだと最強キャラは基本的に元ネタが羽生善治九段で
サラりとスマートな、涼やかなキャラなんですが、
ロシアの世界チャンピオンのボルコフは
ダブルのスーツをかっちり着て
無表情、いかにも重厚なキャラ、
棋士だと、
敢えていえば森内俊之九段でしょうか。
メキシコ戦で出てきた
天才少年は、若き頃の藤井聡太二冠がハマるかと、
シーズン2では主人公と激闘を繰り広げたり、
そんな展開に期待したいです。
それで主人公、
ヒロインの天才棋士
ベス・ハーモンが難しい。
チェスの世界だと女性も上位で活躍していて
ユディット・ポルガーというハンガリーのプレーヤーが
世界ランク8位になった。
将棋ではA級棋士ですね。
日本の将棋界だと、女性棋士がタイトル戦を争うのは
まだまだ道のりがありますね。
それでも
今なら中七海三段に期待ですね。
女性棋士がタイトル戦に絡むと、更に将棋界が面白くなると思います。
ドラマを見ていて思ったのですが
チェスの立体的な駒が魅力的ですよね。
将棋も、世界的な普及を考えて
漢字を使わず、立体的でカラフルな駒を使うのは
どうなんだろう(既に試みているかもですが)。
というところで、
クイーンズ・キャンビット
将棋好きにもおすすめなドラマです。
「見る将」向けですね笑。